前人未到温泉

秘湯どころじゃない、人類未発見の温泉(源泉)を探して”史上一番風呂”に入ります。

【甘湯新湯】この世の”黄色”が全て詰まった極彩色の温泉@栃木県・塩原

甘湯源泉 甘湯新湯

いよいよ春になったので未踏温泉探索を再開したいが2020年の春先はなかなか外出してる場合ではない状況だ。そんな中、源泉探索では人に会うこと自体がまずないのでパンデミックな世の中には非常に強い趣味だ。将来、今回のコロナ騒動以上に世界がもっととんでもない状況になったら源泉探索が趣味のメインストリームになるかもしれない。…が、いかんせん僕は「公共交通機関を使って源泉探索してる勢」なので現地までのアクセスまでに問題がある。

そういう訳で2020シーズンの活動を始める前に前年度の活動報告をもう1つ報告したい。

発見出来なかった山奥の謎温泉

活動初年である2019シーズンにひとつ、積み残してしまった”宿題”がある。

本格的に活動を初めて2回目に行った「草津・香草源泉」で奇跡的な出会いをした野湯界のパイオニア、大原利雄さんから<ある野湯>のGPSログを頂いた。 出会い自体も最高に嬉しかったのだが、冒険に行った先で「ここに行きなさい」と地図を渡されるなんてRPGゲームみたいな展開だ。

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大原利雄 香草源泉

右が野湯界のレジェンド・大原さん

そして、その3ヶ月後の8月。その宝の地図(GPSログ)を手にその源泉を探しに栃木県・塩原へ出かけた!

甘湯新湯

これが頂いた宝(源泉)の地図

…のだが、ほんのわずかに湧出している源泉は見つけたものの温度も低く、大原さんに後日聞いたところ「おそらく違います」と発見出来ていないままだった。

その謎の源泉の名前が「甘湯新湯」だ。 

本当にわずかな湧出量。そして、ぬるい。

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この活動ではまだ人類に発見されていない温泉を探しているのに、すでに発見されている野湯を「見つかりませんでした」とか言ってる場合ではないだろう。あの日は甘湯新湯に向かう前に周辺で未到源泉を探していたので日が暮れてタイムアップとなってしまった。そこで今回は発見出来なかった「甘湯新湯」への再チャレンジを報告する。

江戸時代から続く老舗温泉旅館のすごい露天風呂&冷たい目の獣

おおよその場所は分かっている訳で次はより発見しやすい季節に探索しようと思い、まだ山にうっすらと雪の残る段階の塩原に向かった。気温が低いと夏場には見えない湯気がはっきり見えるので探しやすいはず。そう思い、夜・朝はまだ寒い塩原へ向かった。

塩原 富士山

山の上の方はまだ雪道

甘湯林道

かといって大抵の雪は融けている絶妙な時期

前回は当日の朝に東京から塩原に向かったが、今回は万全を期すため前日夜に塩原に向かい前泊をし、次の日朝イチから活動することにした。新幹線・那須塩原駅からバスで50分。バス停から夜道をさらに1km歩いて宿に着いた。すると宿の前に獣がいた。いた、突然すぎる展開だが、本当に宿の目の前に獣がいたのだ。

カモシカ

ひぇ…

カモシカ 塩原

めちゃくちゃ怖い

怖すぎる。
全く人に心を許す気の無い顔である。『ハンターハンター』に出てくる暗殺一家ゾルディック家で飼われている巨大な番犬「ミケ」と同じ目をしている。

(画像検索の結果を置いておきます↓)

www.google.com

ヤギとかヒツジとかシカとかこの類の動物は何だかんだ愛嬌のある顔をしているイメージがあったが、モフモフの体の愛らしさを帳消しにする冷たい視線だ。暗闇だし、たまたま怖い瞬間を切り取ってしまったのかと思って写真ストックサイトでも調べてみたのだが↓

カモシカ

昼間もやっぱり怖いやんけ!

 倒しても仲間にはできないタイプのモンスターだ。ドラクエモンスターにはいないタイプの目つきである。こいつが肉食動物でなくて良かった。まあ、画像検索で調べる限りもう少し目がクリっとした愛嬌のある個体もいたが、今は話の流れ上、ヤバそうなこの2体をカモシカの代表として貼っておく。

カモシカ 塩原

カモシカは闇に消えていった…

 ビビリながらもカモシカがどこかへ行ったので、何とか目の前の宿にたどり着くことができた。そもそも、なぜバス停から1kmも離れた宿にしたかというと、前回の塩原訪問時に鹿股川という川沿いで源泉探索をしたのだが、その際に素晴らしい雰囲気の温泉があることを知ったのだ。

塩の湯温泉 明賀屋本館 塩原温泉

塩の湯温泉 明賀屋本館

ここは塩原温泉郷を構成する温泉地の1つで「塩の湯温泉」という温泉地だ。温泉地と言っても塩の湯温泉にはたった2軒の温泉宿が営業するのみで、最寄りのコンビニまでは3kmと完全に秘湯という雰囲気。今回泊まった明賀屋さんは江戸時代初期の創業で350年近くの歴史がある。

明賀屋本館 塩の湯 塩原

明治期以降だとは思うが改築時?の記念写真。かっこいい!

そんな歴史のある旅館だが、館内の張り紙を見てみると創業337年目に「東日本大震災の際にできた地割れから温泉が湧き出ました。」とのお知らせが。温泉地に伝わる”開湯の言い伝え”としてはそんな話も聞いたことがあったが、この時代にもそんなことが起こるとは!「新湯(しんとう)が出ました」のポップなワードアートが光っている。

明賀屋本館 塩の湯 塩原

内湯ではその新しい源泉も楽しめるようになったらしい

その新しい源泉も頂きつつ、今回この宿に泊まった目的の川辺露天風呂に。露天風呂へは屋内階段を88段ひたすら降りて行くことになるのだが、ここがまた歴史を感じさせた。

明賀屋本館 塩の湯 塩原 階段

ものすごい角度の階段!

明賀屋本館 塩の湯 塩原 階段

下から見上げるとこう。クライミングに近い

昔の家屋の階段の角度はなぜこんなに急なのか。非日常な角度でワクワクする。そんな階段を降りるとこんな露天風呂がある。

明賀屋本館 塩の湯 塩原 露天風呂 川岸

混浴 川岸露天風呂

湯船と足場には何の境もなく、あふれた湯はただ川へと流れている。海と湯船が同じ目線の高さになるインフィニティ温泉はあるが、その川ver.は珍しい。しかもこの鹿股川は実際に夏に歩いて源泉を探索した川なのでより味わい深い。

鹿股川

歩いていて気持ち良く、非常に美しい川だった

鹿股川 源泉

そして謎の源泉も発見した!

混浴ではあるが、24時間入れるし女性限定になる時間もある。バスタオルや湯あみ着OKなので皆さんも是非訪れて欲しい。

明賀屋本館 塩の湯 塩原 露天風呂 川岸

森×温泉=リアル森林浴

うっかり普通に温泉宿紹介をしてしまったが、そろそろ野湯探訪へと移りたい。

朝7時、行動開始。まずは前回行ったものの、時間の関係で入浴できなかった「甘湯源泉」へと向かう。「甘湯新湯」よりも昔から発見されていた源泉で、源泉の湧出場所から温泉がドバドバ流れ出して川になっている、いわゆる”温泉沢”。最高の場所だ。

塩原 登山地図 地形図

GoogleMapはもちろん、登山地図にも源泉があるとは書かれておらず、国土地理院・地形図にかろうじて温泉記号で記載があるという、地図から消えかけの源泉である。今回の最終目的地「甘湯新湯」は野湯界では有名どころで、ネット上にも多数の訪問記録が残っているが、この「甘湯源泉」に関してはネット上にほぼ情報がゼロ。ある意味、こちらの方がレア度は断然高い。楽しみである。

小太郎が淵 茶屋

途中にある小太郎が淵の茶屋は冬季は休業中。うら寂しい雰囲気

小太郎が淵 茶屋

夏の小太郎が淵は最高だった。ここで食べる草餅がまた旨い。

この「小太郎が淵」というスポットは隠れた名所で夏に見つけた時には舗装されていない山道の先に車が鈴なりに駐車されていて、秘境の行列店ぶりに驚いたが、冬季は休業中。静かに清流の音が山に染み入っていた。

そこから数百m進むと「甘湯源泉」が流れる川がある。

甘湯源泉 塩原

温泉が流れる川は意外にも舗装された道路沿いにある

少し中へ進むと森の中に湯気が広がっていた。

甘湯源泉

源泉から流れ出した温泉が森の中を流れている

木漏れ日が湯気を照らし幻想的な景色になっている。こないだ夏場に来た時には入れなかったこの甘湯源泉だが、肌寒いこの季節に再訪したおかげで見れる美しい光景である。

さて、入浴の前にこの甘湯源泉に来たなら絶対に見ておくべき場所がある。この温泉が流れる川を少し遡ると源泉の湧出場所があるのだが、その手前に前回、最高の場所を発見していた。それがこちら。

甘湯源泉

温泉が流れる川の途中に設置された「my湯船」!

誰かが設置した湯船である。「湯を管で湯船に引っ張ってくる」という温泉旅館のような現代的発想の湯船ではなく「温泉の流れの途中に箱を差し込んで湯を貯める」という原始的な温泉の姿(?)だ。海洋生物が初めて陸上に上がった時のように、野湯が温泉施設へと進化する過程の第一歩目を見ているようだ。『温泉史』があるとしたら教科書の5ページ目くらいに載ってそうな風貌である。

あの姿は最高だったな、と思い返しつつ森の奥へ歩を進めたのだが…。

どこにもない!!!

いくら探しても無い。完全になくなっている。嘘だろ。あんなに何十年もそこにあるような雰囲気だったのにこの半年の間に消えてしまっている。周囲の木の倒れ方などを見るに、想像だが2019年に関東に大きな被害を出した台風19号の影響で土砂に押し流されたりして壊れてしまったのではないだろうか。とてつもなく悲しい。いつか自分が新しい源泉を発見したらあのゴキゲンな湯船を再現したいと思う。

(※2020.7追記 ここに行った方から報告ありまして、このmy湯船あったそうです!探す場所が違っただけでしたね。よかった笑!)

甘湯源泉

源泉は相変わらず、すごい勢いだ

とてもショックだが、ひとまず温泉に入ろう!この甘湯源泉はどうやら周囲にある別荘地(?)に湯が引かれているらしく、よく見ると源泉からは管が伸びていた。

甘湯源泉

温泉沢に沿って湯を引く管が伸びている

おそらく源泉の湧出場所から直接引いているのだとは思うが、万が一、僕の浴びた湯が別荘に運ばれると申し訳ないので源泉が湧いている位置から少し下った、森の中の温泉沢で入浴することにする。

甘湯源泉 塩原

完全に森。

湯気さえ出ていなければ山の中でよく見る何の変哲もない小さな沢だ。普通、すごく冷たい水が流れている。野湯が湧いている場所は温泉成分により木が生えておらず開けている場合も多いが、この野湯は沢に流れているのが温泉という以外、見た目はただの山。なのでちょっと入浴風景にクレイジーさが漂う。

甘湯源泉 塩原

甘湯源泉 塩原

水量も豊富で段差に腰掛けると圧がすごい。

完全に森なのは見た目だけではない。湯に浸かると分かるが、むせかえるほどの木々の匂いと土の匂いが鼻を突き抜ける。湯気とともに沢の中の森林成分がガンガン立ち上ってきている。森の中にいるんだな、という臨場感がすごい。これは本当の意味の森林浴である。

甘湯源泉 塩原

木々の間に立ち上る湯気が美しい

湯加減自体は35℃程度とぬるめだが、だからこそ長く浸かってこの美しい光景をずっと眺めていられる。いい湯だった。

 

さていよいよ目的の「甘湯新湯」に向かう前に、もう一つやり残したことがあるのでそれをクリアしておきたい。それは「富士登山」である。

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そう、この塩原にはあの”日本一の山”として有名なMt.FUJIこと「富士山(ふじさん)」と同名の「富士山(ふじやま)」という山がある。登山好きとしては、せっかくなのでこの栃木版の富士山の山頂を踏んでみたいと思う。標高低いし。

富士山 新湯富士 大沼

正面の丸い山が富士山。本家と同じきれいな円錐形だ。

富士山 新湯富士 大沼

はっきりと「富士山」と書いてある。大沼は麓にある湿原で紅葉の名所だ

日本全国には「○○富士」という山がたくさんある。それはいわゆる「郷土富士」と呼ばれるもので、北海道の羊蹄山が「蝦夷富士」、鹿児島県の開聞岳が「薩摩富士」など富士山に形が似た山の”別名”や”愛称”として存在している。

蝦夷富士こと羊蹄山はかなり富士山感がある(wikipediaより)

しかし、この塩原の富士山はそもそもの名前が富士山である。麓にある「新湯温泉」の地名から「新湯富士」という別名があるようだが、本名は「富士山」なのだ。そんな山はここだけなのでは、と思ったが、wikipediaの「郷土富士」の項目をよく見ると”富士山”という名の山は片手ではきかない数あるようだ。長崎にも愛知にも千葉にも埼玉にも群馬にもあるし、ここ栃木県に至っては三つもある。栃木は富士山大国だった。

郷土富士 - Wikipedia

栃木県に富士山ありすぎ問題。(wikipediaより)

意外にもそこそこな急登でタフな道だったが、麓からは1時間もかからず登頂することができた。たどり着いた山頂は木々に囲まれていて周囲の景色は望めず今まで登った山の中でダントツで登頂の実感が湧かないが、これで日本の富士山は2座達成!今後、他の富士山に登る日が来るかは分からないが、2つ登ったなら3つ目もという気もする。富士山全山制覇する日が来るだろうか。

頂上は木に囲まれていて全く眺望はない

新湯温泉 共同湯 中の湯

麓には「新湯(あらゆ)温泉」という温泉地が。

新湯温泉 共同湯 中の湯

共同浴場の1つ「中の湯」。湯が熱い!!

とんでもないインパクトの温泉「甘湯新湯」

さあいよいよ目的の「甘湯新湯」へ。場所がよく分かっていないという大問題があるが、朝から活動しているお陰で今はまだ昼だ。たっぷり探そう。

甘湯林道

半年前に発見できなかった甘湯新湯へ

甘湯林道 冬

リベンジにしやってきた!

荒れた林道を歩き、まずは前回の探索で見つけた源泉が少しだけ湧き出す場所へ到着。相変わらずチョロチョロとゆるい源泉が湧き出ている。しかし「甘湯新湯」はこれではないという。大原さんにもらったGPGログを改めて見てもやはり位置は間違っていないはずだが…

甘湯新湯

昨夏の発見時の状態

甘湯新湯

冬の状態。藻が育っている。夏と冬で違うもんなんだな

さて、ここから上流を探すか下流を探すか。周囲を見渡し思案していたのだが、下流方向に何か揺らめきが見えた。あ、あれは…

すぐ先に湯気が見える!!

写真では分かりにくいが目視では完全に湯気が立ち上っている様子が確認できた。しかも、すぐ先に見える。この時期に来たのは寒い季節なら湯気が見つけやすいと思ったからだが、ビンゴ!こんなに速攻見つかるとは。

甘湯新湯 塩原

こう見ると湯気が出てなくても明らかに分かる温泉感

前回、GPSの場所に行ったのになぜ見つからないのかと思っていたが、場所は合っていた。ほんの2〜30m先だったのだ。そして、近づいて目の当たりにした源泉は衝撃的な外見をしていた。

甘湯新湯 塩原

めちゃくちゃ黄色い!

甘湯新湯 塩原

とにかく黄色い!初めて出会うタイプの源泉!

黄色い!

鉄分が多く含まれているのだろうが、それにしても鮮やかな黄色だ。鉄分の含まれる茶褐色の温泉は一般的だがここまで普通は黄色くない。しかも、色がめちゃくちゃに複雑だ。明るい黄色から濃い黄色、オレンジ色に黄土色ととても一言では言い表せない表情をしている。寄りで見るとさらにすごい。

甘湯新湯 塩原

芸術的な色彩だ

何だこれは。この世の黄色が全て詰まったかのようなバリエーションの多さ。ゴッホの「ひまわり」ばりに美しい黄色づかいとタッチ。そして、差し色のグリーン。天才の色使いである。これはすごいぞ。
周囲には他にも何ヶ所か源泉が湧出していてそれぞれに個性がある。

甘湯新湯 塩原

落ち葉とあいまって、こげ茶な感じ

甘湯新湯 塩原

徐々に鮮やかな黄色へグラデーションっぽく

甘湯新湯 塩原

黄色と緑の苔、そしてお湯の中は黒い

ほぼ同じ箇所から湧き出ていても、こんなに様子が違うものなのか。野湯は温泉の本来の顔を見ることができて面白い。

甘湯新湯 塩原

源泉は非常に高温だ

さて、例の黄色すぎる湯船に入りたいと思うが、流石にあのまま入るにはかなり抵抗がある。お湯の色はいいとして湯船の中の沈殿物と直接、生身で触れ合うにはかなり勇気がいる。まずは少し掃除をしよう。

甘湯新湯 塩原

スコップで掃除開始!

甘湯新湯 塩原

その前に気になるこの沈殿物

そういえば、湯船の中に溜まりに溜まっているこの沈殿物。複雑な色彩はこの沈殿物によるものだが、一体何なのか。見た目からしてカエルの卵のようなヌルヌル、プルプルなのを覚悟して掃除前に触ってみたのだが、あまりに意外な感触だった。

「無」なのだ。

ん?腰が引けすぎて触れなかったのかと思い、もう一度手を伸ばすも再びの「無」。感触が何もないのだ。完全にそこにあるのに触ることができない、リアルVR。今、写真をみても信じられないがそこにあるようで何もない。味噌汁を放っておくと上澄みと底の味噌部分に別れるが、あれと一緒でたまたま温泉成分濃度が偏っているので境が見えるだけ、みたいな感じだろうか。不思議だ。

甘湯新湯 塩原

形はあるが、感触はない…

ただ「プルプルじゃないならそのまま浸かってもいいか」とは思えないビジュアルなのでやはり掃除はしよう。

甘湯新湯 塩原

一旦、湯を外にかき出すと

甘湯新湯 塩原

普通に茶色になりました

甘湯新湯 塩原

そしてこんな色で落ち着く。いいロケーション!

湯船の底をさらっている時はこげ茶色で、少し経つと色が薄く黄土色のようになってくる。この色になってしまうと泥水感が否めないが、深さは全身で浸かれるくらいにはある。こんなちゃんとしているのを見ると、おそらくある程度の管理がされているのだろう。非常に恵まれた環境の野湯である。さて、湯加減は…。

甘湯新湯 塩原

ああ、これはいい感じ…!

甘湯新湯 塩原

いや、熱っっつ!

かき混ぜた後の湯加減としては、おそらく40℃前後。非常に良い湯加減だ。しかしこの湯船には先ほど温度を計った60℃近い高温の源泉と、30℃くらいの川の水と混ざったぬるい湯が同時に流れ込んでいて、油断していると高温の源泉がめちゃくちゃ熱い!

甘湯新湯 塩原

左奥からぬるい湯が、右奥から熱い湯が注ぎ込んでいる

甘湯新湯 塩原

よくかき混ぜると全体としていい湯加減になる奇跡!

なので定期的にかき混ぜてあげればいい湯温を保つことができる。ぬるい湯と熱い湯がいい具合に流れ込んで最終的には40℃くらいになるようになっている。この湯船を作った方(?)のおかげかもしれないが奇跡的な野湯である。

甘湯新湯 塩原

清流のせせらぎ見放題

甘湯新湯 塩原

周囲にはデカい岩がゴロゴロしている

甘湯新湯 塩原

源泉が流れ込む側に足を向けて入るとかき混ぜやすい

昨年の春にこの野湯の地図をもらってから約8ヶ月。ついに入浴することができた。人気のない山奥の超秘境野湯で野湯界のパイオニア大原利雄さんにまさかの出会いを果たしここに来ることになった。普段、誰にも合わない野湯探訪だがそれだけに人の縁でここに辿り着けたことは感慨深い。

甘湯新湯 塩原

いい湯でした!

次回は事態が落ち着いていれば今シーズンの未到温泉探索を始めていきたい。早く気兼ねなく出かけられるようになるといいですね。

塩原

↓【今回のダイジェスト】↓


【甘湯新湯2020】黄金色に輝く極彩色の野湯